その他の写真機

 


目次:

  • Semi Leotax
  • Mamiya 6
  • First Six-V
  • Bolsey C
  • Proud Chrome Six
  • Komaflex-S
  • Yashica 44
  • Nikon F
  • Minolta X-300
  • Olympus XA
  • Pentax MX、Pentax ME、Pentax ME Super、Pentax MV1
  • Pentax Super A
  • Asahiflex IA
  • Asahi Pentax SP Spotmatic
  • Voigtlaender 単独距離計、Walz 単独距離計
  • Elmo 8ミリカメラ
  • Mamiya M645 1000S

画像をクリックすれば機種がわかります。


Semi Leotax(画面サイズ 4.5×6cm)

セミ版(画面サイズ6×4.5cm)のカメラとしては初めて買ったもの。1950年頃の写真機だろうと思う。単独距離計のついたものも見かけるが、私のは距離計がない。目測で距離を測定する。フィルムの巻き上げも赤窓式。つまり、もっとも単純な機構の写真機だ。
フィルム送りが赤窓式であるため、買った直後は若干の光漏れが生じた。そこで赤窓の内側を囲むように分厚い両面テープを貼って光り漏れが生じないようにした。実によく写る。これには感動した。気に入ってドイツにも持っていって写真を撮った。このカメラで写した写真はどれもすばらしい。
しかし、何分にも古いカメラ。シャッターのばねが駄目になったらしい。今では棚の中で、他の写真機の後ろに隠れている。現役を引退したのだ。ご苦労様でした。

Mamiya 6(画面サイズ 6×6cm)

画面サイズは6×6cm。4.5×6cm への切り替えもできるようになっている機種もあるが、私の Mamiya 6 はそうではない。
Super Ikonta の Drehkeil 方式と並んで独特の焦点調節をするのが Mamiya 6である。レンズと本体の間が蛇腹だから、各社とも連結には苦労しているようだ。そこで発想をがらりと変えたのが Zeiss Ikon のカメラと Mamiya 6 である。つまり、連結がむずかしいならば連結させなければいい、という発想だ。Mamiya 6 の場合はバックフォーカシングという方式を採用した。焦点を合わせるのに何もレンズを移動させなくてもいいではないかということで、フィルムの方を前後させることにしたわけだ。この発想には脱帽した。考えてみれば何でもないことだが、この写真機を見るまでは思いもよらなかった。

1999年にドイツやオランダでこの写真機を持ち歩いて写真を撮った。この写真機の欠点は、焦点合わせのためにフィルムを動かす分、本体の厚さが増すことであろうか。しかし、図体が大きいとは言っても、最近の中判カメラと比べればずっとコンパクトではある。フィルムの巻き上げが赤窓式でなくなっていることも特記すべきことだろう。

後に、フィルムサイズの切り替えが可能となった機種を元同僚からもらい受けた。66判と645判に対応させるために、ファインダー切り替え機能、2種類のフィルム巻き上げ設定機能などが付加されており、多少複雑になった分面白い写真機となっている。シャッターも Copal から Seikosha-Rapid に変わり、500分の1秒までのシャッタースピードが可能となった。私にとっては本質的には理想的な写真機となっているが、デジカメ主流の今となっては持って歩くにはやはり大きくて重すぎる。


First Six-V(画面サイズ 6×6cm、4.5×6cm)

名古屋大須の蚤の市で買った。画面サイズは6×6cm と 4.5×6cm を切り替えられるようになっている。単独距離計も付いている。蚤の市でさらされていたためか、このカメラはどこがどうなっているのかわからない程めちゃくちゃな状態だった。レンズも外れかかっていた。レンズをはめ込んで、焦点の調節が正常になるようにするのにずいぶんと時間がかかったが、とにかく完動品になった。距離計も徹底的に直した。

35ミリカメラと比べればもちろんいい写真が撮れるが、Semi Leotax で撮った写真と比べるとどうしても見劣りがする。その理由を考えた。4.5×6cm のサイズで写真を撮ろうとすれば写真機を縦に(あるいは「横に」と言うべきだろうか)かまえなければならない。するとシャッターぼたんを右から左へ押すことになる。このときにわずかではあるが手ぶれが生じる。どうもそれが原因ではないかと思う。この種の写真機はシャッターが軽くなければいけない。
6×6cmのサイズだったらシャッターを上から押すことができるからいい写真がとれるはずだ。でもこの写真機で66判の写真はまだ撮ったことがない。そうこうしているうちに小西六の Pearl シリーズが手に入り、First Six は出番を失った。

このカメラは見た目はバランスのとれたきれいな形をしている。縦と横の比率が 1:1.5 に近いからだろう。しかし、この写真機は外見を良くするために操作性を犠牲にしているように思われる。フイルムの出し入れは本当に訓練を要する。それくらい難しい。フィルム室の高さに全く余裕がないからだ。

Bolsey C(画面サイズ 24×36mm)

1950年にアメリカで発売された35ミリ二眼レフカメラ。これより前に Bolsey B 型と言うのがあるが、それはレンジファインダーカメラである。その B型にもう1つレンズを付けて二眼レフにしたのが Bolsey C 型である。従って、二眼レフでありながらレンジファインダーも付いている。実にユニークな写真機だ。

写真の写りも悪くない。問題は操作性だ。手ぶれを起こさないようにするには訓練がいる。私もフィルムを入れずに、シャッターの切り方を練習した。さらに、レンズ周りを開けてシャッターのあたりを点検していたら、ねじの緩みも見つかった。ねじをしめて、歯車に慎重に油をさしたらかなりよくなった。今では無造作にシャッターを切っても手ぶれは生じない。写真機というものは、コンパクト過ぎると操作性の問題が生じる。

私は子供の頃から二眼レフに憧れていた。しかし、二眼レフは大きくて持ち運びが不便だ。二眼レフとレンジファインダーの両方を備えた小型カメラというのは本来私の理想とするものだった。Bolsey C は非常に小さく、しかも二眼レフであり、かつレンジファインダーカメラでもある。その意味ではまさしく私の希望をほとんど満たてくれる理想の写真機なのだ。欲を言えば、折畳みができて、かつ中判であれば本当に言うことがない。しかし、そんな写真機はこの世に存在しないだろう。いや、蛇腹を使った折り畳み式二眼レフというのが昔ドイツに存在した(例えば Welta 社の Perfekta)のだから、ひょっとしたらあるかな?

この Bolsey C は通信販売で東京のカメラ屋から買った(2000年11月)。店員が電話で
「何しろ古いから、外見はみすぼらしいですよ。シャッター速度もあてにはならないでしょう」
と言った。しかし、私の手元にあるのは新品同様の外見をしているし(これはいくら何でも言い過ぎだな)、シャッターも正常である。買ったときはシャッター速度の B と T はあてにならなかった。もっとも、 B と T を使うことはないだろうが...。

ウエストレベル・ファインダーに像を反射させるミラーやピントグラス、フォーカシング・スクリーンが汚れている。アイレベルのビュー・ファインダーも汚れてきた。そこで、軍艦部を開けて徹底的に掃除した。中を見て驚いた。ドイツ製と違って、さすがアメリカ製。実に合理的だ。中はほとんど空っぽ。必要最低限のものしか入っていない。光を遮るための仕切りは何と黒い画用紙だ。

ついでに外見もブラック仕立てに変えてみた。あんなにみすぼらしかった物がだんだん立派になってきた。

そこで、クラシックカメラを買うときのコツ:商品というのは外見が重要。外見で値段が決まる。だから、なるべくみすぼらしいものを買うのがいい。あとは自分で新品同様に仕立て上げること。

Proud Chrome Six(画面サイズ 6×6cm、4.5×6cm)


名古屋大須の蚤の市で買った。革ケースに「Made in occupied Japan」と書いてあるから戦後のものに違いないが、戦後のものとは思えない程古めかしい構造だ。シンクロソケットなどただの「棒」のような形状だ。レンズの向かって右上にあるのは一見したところ距離測定用の Drehkeil のようにも見えるが、実際は反射式ファインダーだ。このあたりも戦前の写真機のように古めかしい。この反射式ファインダーは像が小さすぎて使い物にならない。

レンズが本体と平行になっていないらしく、撮った写真は上と下(あるいは右と左)で焦点が異なっている。意地になって物理的な調節をしていたら、本当に壊れてしまった。今ではもう折畳みができない。もう使うこともないだろう。引退して、他の写真機の後ろにひっそりと隠れている。対等に並べておいてもいいのだが、もはや並べる場所がない。

Komaflex-S(画面サイズ 4×4cm)

1960年頃の製品だと思う。今の製薬会社「コーワ」の製品で、上から覗く縦型一眼レフであり、かつレンズシャッターである。1987年4月にスイスのチューリッヒの蚤の市で手に入れた。

毎週土曜日にチューリッヒ湖畔で開かれる蚤の市で見つけた(1986年の秋)のだが、その時はお金の持ち合わせがなくて買えなかった。1週間後に行ったら別の催し物が行われていて、市が開かれていなかった。次の週にもう一度行ったがやはり市は開かれていなかった。
道で人に聞くと、「冬場は市が開かれない。4月に再開されるだろう」ということだった。4月の第何週目に始まるかは知ることができなかった。とにかく4月にそこへ行った。やはり市はなかったが、次週から毎週開かれるということはわかった。結局、コンスタンツから電車で片道1時間半かけて5回往復してやっと手に入れたことになる。

この写真機は輸出用であり、日本では販売されなかったようだ。この写真機でドイツ各地を撮り歩いたが、日本に帰った後すぐに物理的に壊れてしまった。部品が取れてどこかにとんでしまったのだ。これを修理してくれるところがなかなか見つからない。
この写真機は R127 という、幅 4cm のフィルムを使う。そして、この R127 フィルムはそうこうしているうちに生産中止となった。だから諦めもついた。でもかっこうがいいので、他の写真機と並んで私の部屋に飾られている。


Yashica 44(画面サイズ 4×4cm)

1958年発売のレンズシャッター二眼レフ。本来、私の叔父の所有物で、お盆や正月にはいつも我が家に持ってきた。中学生になったばかりの私はこれに夢中になり、よくいじくり回したものだ。いわば、私が写真機というものに興味を持ち出すきっかけとなったカメラである。それ以来、上から覗くレフレックスカメラが好きになった。コンパクトに圧縮された景色を上から見るのは何とも言えない快感だ。左右が反転した像も実際の景色より奇麗に見える。

あれから30年以上経って、叔父からもらい受けた。フィルムのタイプは R127 であり、今では生産中止となっている。全く手に入らないというわけではないが、縦も横も 4cm では35ミリフィルムとあまり変わらないので、苦労して手に入れる程でもなかろう。しかし、装飾品としては十分価値がある。所有しているだけでも意味がある。

Nikon F(画面サイズ 24×36mm)

35ミリ高級一眼レフであり、今でも(あるいは今だからなおさら?)高値で取引されているのだが、ひょんなことから、ただで手に入れた。

ミラーが跳ね上がってぶつかる部分の鉄がむき出しになっていたので、その部分を補修した。

ファインダーの取り外しができる、ファインダーの交換ができる、絞りのプレビューができる、ミラーアップができる、など、高級な機能を備えたプロ用の名機であるが、何分にも重い。50ミリ標準レンズとアイレベルのファインダーをつけただけで1キロの重さになる。絞りとシャッター速度に連動する露出計もあるが、それを付けるとさらに重くなる。35ミリフィルムを使うだけのためにこんなに大きくて重いものを持って歩く気にはなれない。だからフィルムを入れて写真を撮ったことはまだ一度もない。いつも空シャッターを切るだけだ。

後にウエストレベルのファインダーも入手。しかし、一度壊してしまって、再度購入。その結果、ウエストレベル・ファインダーが何種類もあることを知った。今あるウエストレベル・ファインダーは光の入り込みが少なく、実によく見える。Asahiflex、Edixa、Bolsey C などとは比べ物にならないほど感動的な画像がファインダーに現われる。それのみならず、このファインダーを付ければ少しは (50g 程)軽くなる。さらに、35mm広角レンズも入手。これも50mm標準レンズより軽いようだ。これで全体が870g程まで軽くなった。これなら実用になるかな?

Minolta X-300(画面サイズ 24×36mm)

ズームレンズが使いたくなって、1987年にドイツのコンスタンツで新品を買った。私にとっては初めての一眼レフであり、私が所有するもののうちで一番新しいカメラである。カメラそのものに不満はない。だだ、クラシックカメラの部類には入らないので、今はズームレンズが必要な時だけ使用している。しかも、Pentax の M シリーズと比べるとやはり大きく感じるので、使用頻度はうんと減ってしまった。

と言っているうちに、購入してから20年以上が過ぎてしまった。今では完全に「クラカメ」の部類に入るであろう。名古屋の中古カメラ・フェアで、実にみすぼらしくなってしまった「MC W.ROKKOR-SG (1:3.5, f=28mm)」という広角レンズを見つけ、ただ同然の1200円で購入(2009年9月)。レンズそのものはきれいな状態なので、撮影には支障がないだろう。例によって、塗装のはげた部分にエナメルを塗り、新品同様の外見にした。
このレンズには見慣れない小さなレバーがついている。それが絞りのプレビューのためのレバーであることを発見。なるほど、プレビュー機能をレンズ側に付加するというのは1つのアイデアだ。古いレンズにはこのようなこだわりが感じられる。このカメラ、わずか1200円で高級機に様変わりしたことになる。得した気分になった。

同じ中古カメラ・フェアで「MC W.ROKKOR (1:3.5, f=28mm)」をさらに安く1000円で購入。MC W.ROKKOR-SG よりも新しい製品のようだ。60cmだった撮影最短距離が30cmまで短くなっている。レンズ本体の長さも重量も少しコンパクトになったが、フィルター径は55mmのままだ。カメラ本体と合わせて700g弱。これは実用になりそうだ。惜しいことにプレビュー・レバーは省かれてしまっている。

その後、さらにEXAKTA 1:2.8/f=24mm を手に入れ、さらにコンパクトになった。

Olympus XA(画面サイズ 24×36mm)

1979年の発売(ということだが、本当にそうかなあ。私が買ったのはもっと後になってからなのだが)。小さくて、軽くて、しかも35ミリフィルムをフルサイズで使えることに魅力を感じて新品を買った。5年ぐらい使ったが、でき上がった写真にはあまり満足できなかった。でも、便利なカメラではある。

いい写真を撮るためには写真機はある程度大きくて重くなければいけない。これは私の持論だ(偉そうなことを書いたが、本当は私の同僚 N 氏の意見だ)。Nikon F が名機なのはもしかしたらその辺に理由があるのかもしれない(失礼)。

Pentax MX、Pentax ME、Pentax ME Super、Pentax MV1(画面サイズ 24×36mm)


通常の一眼レフとしてはどれも小型。ズームレンズを使うには実に便利。
MX は ME より横幅が4mm程大きく、35g 程重い。しかし、完全に機械式なので安心して使える。ファインダーが少し見にくく、視度調節が必要だなあと思っていたら、目の方が勝手に視度調節してくれた。こんなに小型でもスクリーンの交換や絞りのプレビューができるし、やりようによってはミラーアップもできる(?)。他のスクリーンはもうほとんど手に入らないようなので、LX用のスクリーンを転用し、フィルム感度ダイヤルで測光を調節することにより、かなり理想に近づいた。ミラーアップやプレビューは私にはほとんど必要なく、実質的な意味はないのだが、「可能である」ということだけでも嬉しい。

フォームは何となく ME Super や ME の方が好きだ。わずか3.5mmないし4mmの横幅の違いなんだけど、この違いは無視できない。でもフォームの問題は付けるレンズにより異なる。smc PENTAX-F ZOOM 24-50mm のような比較的大きいレンズの場合はMX の方がすっきりする。
ME Super は ME よりも 10g、MX より45g 軽い。大きさは ME とほとんど同じ(ME Super の方が縦横それぞれわずか 0.5mm だけ大きい)。ファインダーが ME や MX より明るくなっているような気がする(スクリーンの交換により、MXのファインダーも明るくなった)。
MV1 は一番軽いが、あまりにも物足りない。

2002年2月~3月は ME をメインカメラとして(Pearl IV と共に)ドイツ、イタリアなどを持ち歩いた。しかし、いくら小型とは言ってもズームレンズを付けた状態でポケットに入れて持ち運べるわけではない。ME はEE カメラなので光量の調節もちょっとやっかいだ。矛盾した言い方に聞こえるかもしれないが...。

ME Super は電子式ではあるがシャッター速度のマニュアル調整もできる。大きさ(ME とほとんど同じで、MX より小さい)、重さ(ME やMX よりも軽い)、シャッター速度のマニュアル調整の可能性、ファインダーの見やすさなどを総合すると、私にとっては ME Super が一番いいかもしれない。

そう思っていたら、年齢とともに目の方が勝手に視度調節してしまい、今ではファインダーがMXよりも見にくくなってしまった。そこで、MXもお気に入りの写真機になった。

広角レンズ smc Pentax-M 28mm/F2.8 が手に入った。このレンズはパンケーキ(smc Pentax-M 40mm/F2.8)と比べれば相対的に少し厚くて重いが、厚さ(長さ)はわずか 31mm、重さは 156g しかない。これを ME Super に付けたところ、全体で約600g の軽さになった。それでさらにパンケーキも欲しくなった。しかしパンケーキは結構値段が張るし、それにいくらコンパクトだと言っても、薄さという点では Ambi Silette 用 Agfa Color-Ambion(35mm/F4、厚さ 15mm 足らず、重さ 100g 足らず)にはかなわない。そんな理由をつけて買うのをひかえていたが、結局 eBay を通してオランダの業者から買ってしまった。日本で買うことを考えれば嘘のような値段だ。厚さ 18mm、重さ110g。これを ME Super に付けたら全体が560g ぐらいになった。35mm 一眼レフにレンズを付けて約550g。これには感激した。

でも、薄さを競ってみたところで、折り畳めばレンズ部分の厚さが0に近くなる蛇腹スプリング・カメラにはかなわない。だから、Contina II (Tessar 45mm/F2.8)も持ち歩きたい。

さらに、Rikenon P Zoom 35-70mm を入手。ズームレンズでありながら実に小さく、重さも 185g という軽さ。ME Super に付けると全体で 600g を越える程度。写りもいい。 smc Pentax-M Zoom 28-50mm、smc Pentax-M Zoom 24-35mm、smc Pentax-F Zoom 24-50mm なども手に入った。

このページの上部にある写真(11枚目)は、左から、ME (レンズRikenon P Zoom 35-70mm)、ME super (レンズsmc Pentax-M Zoom 24-35mm)、MX (レンズsmc Pentax-M Zoom 28-50mm) の3兄弟。この写真の ME と MX は(加工したために)外見がすっかり変わってしまっている。それぞれのレンズには(市販の部品を利用した)自作フードが付けてある。市販されている広角レンズ用フードを付けると写真機全体が大げさな外観になり、カメラのコンパクトさにこだわることが無意味になってしまうからだ。

という訳で、どうしても持ち歩きたい写真機は Pentax ME Super、ME、 MX のどれか(+smc Pentax-M 24-35mm、Rikenon P Zoom 35-70mm)、Ambi Silette II 型(+Color-Ambion 35mm)、Contina II (Tessar 45mm)、それに中判の Pearl IV (Hexar 75mm)ということになる。景色を撮るときは中判の Pearl IV、スナップ写真には 35mm カメラというふうに使い分けることになろう。でも、他にデジカメもあることだし、フィルムカメラ4台は多すぎる。できれば3台以下にとどめたい。中判はともかくとして、35mm カメラに関しては、ズームレンズ1本とカメラ1台で済むことなのに、全くご苦労なこった。

写真機の台数が増えると悩みが増えて本当に困る。そんなに被写体も思いつかないのに...。大体が、写真(フィルム)なんて私にとっては写真機のモニターに過ぎないんだよなあ。

Pentax SuperA(画面サイズ 24×36mm)

中古カメラ・フェアで衝動買いしてしまった(2011年9月)。いかにもカメラらしい外見と値段の安さに引かれて...。
上記の ME Super の数年後(1983年)に発売された高級機。ME super はマニュアル露出と絞り優先AE(絞り=手動、シャッタ-速度=自動)が可能だったが、SuperA はそれに加えて、シャッタ-速度優先AE(絞り=自動、シャッタ-速度=手動)やプログラムAE(絞り=自動、シャッタ-速度=自動)も可能になった。プレビュ-機能も付いている。ただ、この SuperA のシャッタ-音(ミラ-が上がって下がる音)は好きになれない。ME Super のシャッタ-音は実に軽い感じで、快感を感じさせるくらいなのに...。

ME Super よりも座高が 3.5mm 高くなったが、横幅はむしろ 0.5mm 減った。そのためか、外見は縦横のバランスがよく、いかにもカメラらしい美しい形になった。しかし、ME Super に慣れてしまったせいか、SuperAを片手でつかむとやはり大きさを感じる。どうやら、3.5mm という高さの差は無視できないようだ。 体重は ME Super よりも 40g 程増えている。奥行きは 2mm 減っているようだが、この奥行きの差は私には実感できない。

Asahiflex IA(画面サイズ 24×36mm)

名古屋市内のデパートで行われた中古カメラフェアで、新品かと思われる程きれいな Asahiflex を見つけ、衝動買いしてしまった(2004年9月)。これはどうも1953年発売の IA 型のようだ。ウエスト・レベルのファインダーの付いたコンパクトな一眼レフで、Contaflex よりはるかに軽い(600g 台)。50mm 標準レンズで使う限りでは Ambi Silette よりも軽く、Contessa 35 とそんなに変わらない。ビュー・ファインダーが別に付いているので、アイ・レベルでの操作もできる。セルフ・タイマーがないことと、ストロボが使いにくいことが難点か。後継機の IIB 型や IIA 型にはX 接点が付加されているが、どう考えてみても、アクセサリー・シューを直接取り付けられる場所がない。考えられるのは、ビュー・ファインダーの上かウエストレベル・ファインダーのカバーの上だ。しかし、どちらに付けたにせよ、ウエストレベル・ファインダーは使えなくなる。ビュー・ファインダーの上に取り付けた場合はさらに、フィルムの巻き戻しが困難になる。写真そのものよりも機械操作の方が好きな私にとっては他に不便な点は特にない。

圧縮された、立体感のある画像をウエストレベル・ファインダーで見るのは快感と言っても過言ではない。本機 IA 型はまだミラーのクイック・リターン機能を備えていないが、Contaflex などとは異なって、シャッター・ボタンの復帰によりミラーも復帰する仕組みになっているので、不便は感じない。後継機の IIB 型、IIA 型にはクイック・リターン機能がある。それは 35mmカメラでは世界初のクイック・リターン・ミラーだと言われている。

戦前のレンズならともかくとして、この頃のレンズにしては被写界深度が小さ過ぎる(被写界が浅過ぎる)のが少々扱いにくい点だ。もっとも、これは深度目盛の上だけであり、実際の深度はもっとあるのかもしれない。少なくともそうであって欲しい。今はとにかくこの写真機用の広角レンズが欲しい。サードパーティから発売されていたものをネット上で見かけるが、なかなか手に入らない。広角レンズが手に入れば被写界深度の問題は簡単に解決する。
また、ウエストレベル・ファインダーに共通した欠点として、カメラ本体が明るい場所にあるときに、ファインダーに光が入って画像が見にくいという点があげられる。だから、Asahiflex のビュー・ファインダーの存在は貴重だ。
Bolsey C のように、ウエストレベル・ファインダー、ビュー・ファインダーの他にレンジ・ファインダーが付いていればもっと楽しい写真機になる。そうなれば、私の常用写真機になるだろう。しかし、レンジ・ファインダーを付ける場所もなければ、単独距離計を付ける場所もない。その点が惜しい。
写真の写りは悪くない。

私の Asahiflex には長さ(高さというべきか)の異なる接写用リングが4つとレリーズ・ケーブルが付属していた(しかもオリジナルの箱入り。写真左)。このリングを本体とレンズの間に取り付けることにより、最大21cm ぐらいまで接近して撮影することができる。リングを複数組み合わせればもっと接近することもできる。接近し過ぎると採光の問題が生じるので、あまり実用的とは言えないが、とにかく、2cm 四方ぐらいの被写体を画面いっぱいに撮影することすらも可能となる。

シャッターボタンを押すときの力でミラーをはね上げるようになっているからだと思うが、シャッター・レリーズには通常の写真機以上の力が必要だ。だから、付属する特殊なレリーズ・ケーブルでシャッターをレリーズするにはさらに強い力が必要となる。結局、このケーブルはシャッターを一定時間開けっ放しにするとき以外は使い道がない。しかし、シャッターを開いたままにしておく機構がこの古いケーブルにすでに備わっていたのは驚きだった。
市販されているような通常のレリーズ・ケーブルはこのカメラでは使えない。

Asahi Pentax SP Spotmatic(画面サイズ 24×36mm)


行きつけの写真屋さんで偶然このカメラを手に入れた(2010年8月)。レンズはM42(プラクチカ)マウントだ。この個体には Takumar 1:3.5/f=35mm が付いている。そしてレンズ側でもカメラ本体側でも絞りのプレビューができるようになっている。絞りのプレビューなど私には無関係だが、このような仕組みが付随しているだけで嬉しくなる。1960 年代前半に売り出された古いカメラのようだが、サイトで見る限り実に評判がいい。ファインダーから覗いた画像が暗いこと、カメラ本体がやや重いことが欠点か。レンズ自体は非常にコンパクトで軽い(約150g)が、全体では780g 程になる。

Voigtlaender 単独距離計
Walz 単独距離計

距離計のない写真機で使うもの。アクセサリーシューに付けて使う。1999年夏、ドイツで(Semi Leotax を使っていたため)本当にこれが欲しくて探したが見つからなかった。しかし、その後、距離計のない写真機を使わなくなったので不要となった。皮肉なもので、不要になるといくらでも見つかる。しかも何種類も...。Voigtlaender 単独距離計はRollei 35 との組み合わせで使おうかなあ。距離計の付いた Rollei 35 なんていうのも悪くないね。

Elmo 8ミリカメラ

ダブルサイズの8ミリカメラ。すなわちテープレコーダーのオープン・リールのように、フィルムの片面を写し終わったらひっくり返して逆方向から写す方式。現像所でそれを縦に半分に切って継ぎ足す。しかもこの8ミリカメラはゼンマイ式。音響機器で言うならば、蓄音機とオープンリール・テープレコーダーを組み合わせたようなものだ。蓄音機の好きな私は、ついぞ、電池式シングル8は買わなかった。手動が好きなら手動に徹しよう。そう思った。ズームレンズも付いている。実に重い。1450 グラムもある。右の写真ではグリップをはずしてあるが、グリップなしでは使いにくいので、実際はもっと重くなる。なにしろ、グリップも金属でできている。1980年の夏はこれをドイツに持って行って、電車などを撮った。当時は重さなど苦にならなかった。

ダブルサイズのゼンマイ式8ミリカメラなど、その頃でもすでに骨董品だった。これを見たドイツ人に、最新式ビデオカメラと勘違いされた。それ程立派に見えたのだろう。

Mamiya M645 1000S

デジカメ中心の世の中になったためか、このカメラは今では1万円台で買えるようになった。中学生の頃に初めてさわった写真機がウエストレベル・ファインダー付き(Yashica 44)だったためか、70歳になった今でもウエストレベルに憧れている。それでこのカメラを買った(2015年11月)。

買った商品はプリズム・ファインダー付きだった。このプリズムファインダーはそれだけで 500g 以上の重さがある。それに、この形状のカメラを目の高さで支えるのは私には困難だ。それで初めはウエストレベル・ファインダーを自作した。性能としては自作したものが一番いい。一番いいように作ったのだからそれは当たり前だ。だが、写真そのものよりも機器に興味がある私にとっては機器全体の外見の美しさがまずもって重要となる。そこでヤフオクでウエストレベル・ファインダーを手に入れた。

ウエストレベル・ファインダー付きでもやはり少々重いが、今度の春(2016年3月)はこの写真機を持ってドイツに行こうと思っている(実際に行ってきましたよ!)。

レンズは目下のところ、SEKOR C 110mm(R135 換算で約 69mm)、SEKOR C 55mm(R135 換算で約 34mm)、SEKOR C 45mm N(R135 換算で約 28mm) の3本を持っている。

SEKOR C 110mm とSEKOR C 55mm はフィルター径が 58mm であり、市販されている反転可能な花型フードを付けても違和感がない。一方、一番多用することになると思われる SEKOR C 45mm N はフィルター径が 67mm もあるので、反転収納可能な花型フードを付ければかなり大げさな外見になることが予想される。それは困る。

それで反転は諦めて、沈胴式(?)花型フードの作製を試みた。収納時に反転させる必要がないのでかなりコンパクトになる。収納時にはレンズキャップより前に出ない(写真:中)ように、そして使用時には写真の四隅がケラれないぎりぎりの位置まで引き出せる(写真:右)ように工夫した。なお、ケラれの度合いは焦点距離と絞り値により異なる。ファインダーの画像は通常は絞り開放の状態になっているので、プレビューで確認する必要がある。距離を無限遠(∞)に、絞り値を最高(このレンズの場合は F22)に設定して確認すれば無難であろう。

この自作フードは鏡胴にただはめ込んであるだけなので、使用中にレンズの鏡胴から抜け出る可能性は否定できないが、ひも付きのレンズキャップを付けてあるので、フードの落下はレンズキャップで阻止される。我ながらいいアイディアだと思っている。