終わった授業(思い出の授業)

 

 

ドイツ語総合コース
Deutsch
2007年度入学生用


ドイツ語一般に関しては通常のシラバスをご覧下さい。ここでは総合コースに関してのみ説明します。

この総合コースは文学部、教育学部、法学部、経済学部、及び情報文化学部(社会)のためのコースであり、2年間、同一教員(すなわち、小坂と Peters)が同一教科書を使って授業します。
言語を学習するということは「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つの能力を身につけることを意味します。この総合コースでは今まで比較的疎かにされてきたかもしれない「聞く」と「話す」能力の涵養に特に重点をおきます。要するに、コミュニケーションのためのドイツ語能力を養成したいと思います。従って、辞書を片手に文献を読むことのみに興味のある方には相応しくありません。
授業中は口頭練習が主です。
このコースに II 期以降から入ることはできません。つまり受講者は2年間固定します。
ただし、II 期以降にこのコースをやめて通常のクラスに移ることはできます。自分に合わないと思ったら移るのが賢明でしょう。
2年間の一貫授業ですが、1年生の成績は教員毎、学期毎に提出します。小坂と Peters が相談した上で個別に成績を出します。2年目(2年生)は週1回しか授業がないので、クラスを2つに分け、小坂とPeters が交互に授業します。成績は2人で相談して出します。
その際、試験の成績も大事ですが、コミュニケーション重視の授業ですから平常の積極性やできばえが大きく影響します。
教科書:
『Passwort Deutsch 1』(2007年度) 『Passwort Deutsch 2』(2008年度)

『ドイツ語で話してみよう!』(同学社)(2007年度)

『ハロー、ミュンヘン』(白水社)(2008年度)

参考書:

『マニュアルドイツ語 ABC』(郁文堂)(必要だと思う人は購入してください)

特に小坂担当の授業に関して:
教科書『Passwort Deutsch』には日本語は書かれておりません。『マニュアルドイツ語 ABC』はそれを補うのに使用してください。
補足・整理をしてさらにまとめの練習をするために『ドイツ語で話してみよう!』を併用します。この本は Peters の授業には持参する必要ありません。
練習に際してはLL装置を使います。LLでの練習は全く機械的に、しかもストレートに平常の評価につながります。ただし、ここで評価されるのは積極性です。間違いを気にせずに練習してください。
外国語の練習では間違いを恐れてはいけません。完璧を目指していたらいつまで経ってもそのことばを使うことができません。完璧になんかなるわけがない、と考えておく方が無難でしょう。ことばはコミュニケーションの手段であることを忘れないように。反応の速さが大事。たっぷりと時間をかけて、長い沈黙の後で正しい発話をしたとしても、それはコミュニケーションとは言えません。間違いを恐れないで、素早く反応する習慣を付けましょう。自宅学習で余計な時間を使わず、授業中心に学習を進めてください。小坂の授業のためには予習の必要はありません。宿題もほとんど出しません。その代わり、授業には必ず出席して、活発に練習する必要があります。家での勉強は専ら復習にあててください。
「苦労する」ことが勉強だと勘違いしないでください。効果が同じならば楽な方がいいに決まっています。楽をしてできるようになるならそれに越したことはありません。
授業時間:時間割をご覧下さい。
担当教員:小坂光一、Peters

 

 

 

名古屋大学教養教育院全学教育
基礎セミナーA(前期)、基礎セミナーB(後期)

 

授業風景


授業内容:
「ことばの世界に浸る」を総合テーマとし、「ことばの観察」と「ことばの学習・教授」を扱う。しかし、この授業で扱うのは言語学そのものや言語教育学そのものではない。1)問題を発見する能力、2)それを分析する能力、3)分析結果をレポートする能力、4)レポートされた内容に関して討論する能力、5)言語学習能力などの涵養に重点を置きたい。

授業計画:
初めの10週前後は授業を前半(約45分)と後半(約45分)に分ける。授業の前半は報告者をあらかじめ決めておいて、それぞれのテーマの分析結果についてレポートしてもらい、全員で討論する。各授業の後半はTPR(全身反応教授法)、CLL(コミュニティ言語学習法)という教授法を体験して、言語学習・言語教授について考える(2015年度は、「アルメニア語」をターゲット言語とする)。
残りの授業:これまでの議論の結果を踏まえて訂正や付け加えを行った結果の再レポートをしていただく。

注意事項:
毎回出席できることが参加の条件となる。
この授業は言語学の知識を問うものではない。むしろ独自の新しい発想の展開(発想の転換)を歓迎する。自由な発想でレポートしていただきたい。
インドネシア語の体験学習はあくまでも教授法の実験であり、アルメニア語の習得状況によって成績評価することを目的としない。通常の発想と異なる2つの教授法を体験することによって学習方法や教授法を考えることが目的である。
TAとの情報のやりとりも活発に行ってもらいたい。

 

 

 

 

名古屋大学教養教育院全学教育/国際言語文化研究科全学向け授業(後期)

初級オランダ語/オランダ語 Level 1
Nederlands

なるべく多くの言語に触れていただくことを目的としている。
オランダ語は英語とドイツ語の中間のような言語である。従って、英語かドイツ語のできる人にとっては極めて学びやすい言語である。両方知っていればなお学びやすい。この授業ではオランダ語会話入門とでもいうべき授業をし、オランダ語会話への導入を図りたい。
もっぱら口頭練習をする。

教材:
『ニューエクスプレス オランダ語』(白水社)及びプリント教材
なお、辞書としては次のものがありますが、授業のためには特に必要ありません。

オランダ語辞典(講談社)
ドイツ語から入る人のためには Langenscheidt 社から何種類か出ています。例えば、

Langenscheidts Taschenwoerterbuch : Niederlaendisch
Langenscheidts Eurowoerterbuch : Niederlaendisch
Wolters Handwoerterbuch I : Niederlaendisch-Deutsch
Wolters Handwoerterbuch II : Deutsch-Niederlaendisch

 

 

 

 

名古屋大学教養教育院全学教育/国際言語文化研究科全学向け授業

初級アイヌ語/アイヌ語 Level 1
aynu itak

日本語を母語とする人から見た場合、アイヌ語は母語ではないが「外国語」という名称は相応しくない。「外国語」ではないが、日本語とは全く異なった言語である。しかし、日本語には母語以外の言語に対する適切な名称が見つからない。それ故、ここでは「母語以外の言語」という意味で、便宜上「外国語」扱いをしている、と理解していただきたい。
日本は単民族国家だ、とか、日本には日本語しかない、といった観念を捨てていただくこと、いろいろな言語に触れていただくことを目的としてこの授業を行なっている。日本にも日本語以外の言語があることを知っていただきたい。

今、アイヌ語を日常語として使用している人はいない。アイヌ語を話せる人はいるが、彼らも日常においてアイヌ語を使ってはいない。これは社会的な問題も原因している。従って、アイヌ語は消え行く運命にあるのかもしれない。しかし、私はこの言語を滅亡させたくはない。それが避けられないならばせめて消滅の時期を遅らせたい。そういう気持でこの授業を開講している。
アイヌ語は構造的に日本語と似ている面がある。一方朝鮮・韓国語に似ている面もある。そういう意味で言語学的には非常に面白い言語である。言語構造も実に整然としている。また、文字を持たなかったアイヌ語から学ぶべき点も多々ある。文字に頼りすぎる「日本の外国語学習」は反省すべきであろう。

この授業ではアイヌ語会話入門とでも言うべき授業をしたい。しかし、私自身、アイヌ語の専門家ではないので、むしろ受講者の方々と共に勉強したいと思っている。

アイヌ語会話と言っても、会話の機会・相手を見つけることは至難の技であるから、アイヌ語を学んでも、言語学を専門とする人以外、実用にはならないだろう。しかし、実用を目的としない言語学習や「外国語」以外の未知言語の学習もあっていいのではないだろうか。

授業ではアイヌ語を概観しながら、もっぱら口頭練習をする。

教材:『CDエクスプレス アイヌ語』(白水社)及びプリント教材
なお、辞書としては次のものがありますが、決して安いものではありません。授業のためには特に必要ありません。

田村すず子:沙流方言アイヌ語辞典(草風館)18,000円
中川 裕:千歳方言アイヌ語辞典(草風館)9,800円
萱野 茂:萱野茂のアイヌ語辞典(三省堂)9,800円

 

 

 

 

南山大学外国語学部共通(春学期)3年生以上対象

対照言語学
Kontrastive Linguistik
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授業内容:
動詞句や名詞句による表現をめぐる諸問題を言語学的、言語教育学的に考察する。具体的には

  1)日本語の時称、アスペクト/動作様態、モダリティ

  2)否定などにまつわる諸問題

  3)Thema-Rhema 構造(主題化)をめぐる諸問題

  4)事象の成立と命題の存在

などの中からいくつかの問題点をを選び、それをヨーロッパの言語(英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語、ロシア語など)やアジアの言語(朝鮮・韓国語、中国語、アイヌ語など)と比較して考察を加えながら日本語の誤用分析を行い、言語干渉にまつわる問題を理論的に整理する方法をさぐる。

参加者が必ずしも多くの言語を知っている必要はないが(最低日本語とその他の1ヶ国語ができることが必要)、参加者が学習した言語が多様であればそれだけ対照の範囲が広がり、面白いものとなろう。理論的な内容を扱うので頭を使う。

単に先行研究を受け入れるだけでなく、自ら理論的に考えて分析する姿勢が身に付くような授業をしたい。思考の結果よりも思考の過程を重視する。


授業計画:
1. 「時称」に関する基本概念

2. 「時称」(日本語と他言語の比較)

3. 日本語の「テイル」形の分析

4. 日本語の「テイル」形と他言語における相当表現の比較

5. 単方向性と双方向性(点的動作動詞をめぐる問題)

6. 動作の「成立・存在」と状態の「発生・存在」

7. 否定表現をめぐる諸問題1

8. 否定表現をめぐる諸問題2

9. 条件文と命題否定

10. テーマ・レーマ構造(主題化)

11. 助詞の前方移動1

12. 助詞の前方移動2

13. 命題の「存在」を問う疑問文

14. 「成立・発生」と「存在」

15. 「意味」と「意味形態」、言語の学習(全体のまとめ)


注意事項:
●毎回出席できることが参加の条件となる。

●参考文献は必要に応じて授業中に指示する。主としてプリントを使用する。

●発想の転換を歓迎する。自由な発想で活発に意見を述べていただきたい。発言の内容と成績は相関しない。無気力な受講者は歓迎しない。

 

 

 

 

南山大学外国語学部ドイツ学科3年生以上対象(秋学期開講)

ドイツ語学研究(南山大学)       
(Germanistische Linguistik)     

授業内容:
ドイツ語の口語(話しことば)特有の言語現象に焦点を当てて解説すると共に、文成分の配列順、時称の選択、心態詞の選択、リスニング・テクニックなどに関する演習も行う。話しことばの文法を習得すること、及び、その文法に基づいて、話しことばの理解能力を得ることを目指す。

授業で扱う項目:
口語文法の特徴(特に、発音、文体、語彙、時称選択)

口語における文成分の配列順

会話における「共同構成」現象(先行発話と前域の関係)

心態詞、話法の不変化詞


なお、リスニング演習は毎回行う。

 

 

 

 

 

南山大学外国語学部ドイツ学科1年生対象

ドイツ語作文 I(春学期)、ドイツ語作文 II(秋学期)

授業内容
ドイツ学科1年生を対象としたドイツ語による表現演習を行う。各まとまり(各課)の前半は文構造理解の練習と口頭による文構成の演習、後半は筆記による文構成の練習を加える。白紙の状態から文を構成するのではなく、練習した文を応用して文を組み立てる練習に重点を置く。

学習目標:
日常会話に必要な表現の練習、それを用いた応答の練習、自分自身や第3者の行動について報告・説明する練習などを行い、会話や筆記に必要な文構成能力の涵養を目指すとともに、簡単なE-Mail、はがきなどがドイツ語で書けるようになることを目指す。

授業計画:
春学期

・導入。1人称、2人称現在形の練習
・3人称現在形の練習。文の構成。自己紹介・他人の紹介
・従属節を使った表現の練習。動詞 sein と haben の過去形を使った表現の練習
・話法の助動詞を使った表現の練習。「自分の予定」の表現
・動作動詞の完了形を使った表現の練習。自分が行った行動を表現する練習
・プリントと音声教材を使ったリスニング練習と作文練習
・春学期のまとめと補足
秋学期
・形容詞を使った表現の練習
・第3者の過去における行動を報告する練習
・願望・依頼・可能性などの表現、比較表現の練習
・関係代名詞を使った文の練習。心態詞の導入
・受動態の練習。第3者の発言を引用する練習
・プリントと音声教材を使ったリスニング練習と作文練習
・秋学期のまとめと補足
注意事項:
毎回出席できることが参加の条件となる。自宅学習(予習)よりも授業中の練習に重点を置くことが望ましい。教室外での準備が必要な場合はその都度指示する
語学学習に際しては「完璧」を目指さないこと。「正確さ」よりも「反応の早さ」を重視する
むやみに辞書を引かないこと
ゼロから文を組み立てるのではなく、既存の表現、すでに学習した表現を利用・応用する努力をすること

 

 

 

 

 

愛知県立大学外国語学部ヨーロッパ学科ドイツ語圏専攻2年生

ドイツ語 II 講読
授業風景

授業内容:
文字と音声によるテキスト理解を目指す。受容と発信は一体化されるので、両者を扱う。

[前期]

ドイツ語圏の都市に関するテキストを題材とし、文字からの受容能力と音声からの受容能力の涵養を目指す。そして、内容ごとのまとめの段階で発信能力涵養の練習をする。

上記授業概要の記述内容に従い、ドイツ語圏の都市を次のように扱う予定である。

・第1回目~第3回目:ザルツブルク
・第4回目~第5回目:ミュンヒェン(1)
・第6回目~第8回目:ニュルンベルク
・第9回目~第10回目:ミュンヒェン(2)
・第11回目~第13回目:バーゼル
・第14回目:ミュンヒェン(3)
・第15回目:まとめと補足 
[後期]

前期の継続。

・第1回目~第4回目:ボーフム
・第5回目~第6回目:ミュンヒェン(4)
・第7回目~第10回目:フランクフルト アン デア オーダー
・第11回目~第12回目:ミュンヒェン(5)
・第13回目~第14回目:ベルリン
・第15回目:まとめと補足 

 

 

 

 

 

愛知県立大学外国語学部ヨーロッパ学科ドイツ語圏専攻2年生以上対象

研究講読(ドイツ語圏文

授業内容:
話しことばに焦点を当て、受容能力と表出能力の涵養を目指す。ドイツ語の特色の1つとして、多様な心態詞の使用があげられる。この「心態詞」に関する記述を理解するとともに、心態詞の使い方も練習する。また、書かれたテキストを読むだけでなく、音声から内容を聞き取る練習もする。 

概ね次のような順で授業を進めるが、受講者の顔ぶれにより若干の入れ替えがあり得る。

前期:

・第1回目~第3回目:プリント教材の Lektion 1、心態詞 ja, doch
・第4回目~第6回目:プリント教材の Lektion 2、心態詞 eben / halt
・第7回目~第9回目:プリント教材の Lektion 3、心態詞 nun mal
・第10回目~第12回目:プリント教材の Lektion 4、心態詞 auch
・第13回目~第14回目:プリント教材の Lektion 5、心態詞 einfach
・第15回目:まとめと補足  

後期:

・第1回目~第3回目:プリント教材の Lektion 6、心態詞 mal, eben mal
・第4回目~第6回目:プリント教材の Lektion 7、心態詞 doch, doch mal
・第7回目~第9回目:プリント教材の Lektion 8、心態詞 eben / halt
・第10回目~第12回目:プリント教材の Lektion 9、心態詞 schon, ruhig
・第13回目~第14回目:プリント教材の Lektion 10、心態詞 nur, einfach
・第15回目:まとめと補足
 

 

 

 

 

愛知県立大学外国語学部ヨーロッパ学科ドイツ語圏専攻3年生以上対象

上級ドイツ語 a

 

授業風景


授業内容:
非常に高度な会話の理解と分析能力の涵養を目指す。ごく自然に発話された、ときとして聞き取りにくい不明瞭な会話の内容をどうやって理解するかに重点をおき、練習する
授業計画(下記)に示したように、それぞれの課は2回の授業で完結する。高度な会話なので100%理解することを目指してはいけない。わからないテキストをどう扱うかも課題の1つである。次のような手順で授業を行う予定である。

(1)テキストに使用された重要な表現の説明とその練習をする。
(2)テキストに使用された「話法の不変化詞」を練習する。
(3)音声テキストを聞いて理解する努力をする(質問に答える練習)。その後で、文字化したテキストを配布する。
(4)文字化したテキストを自宅で分析し、翌週の授業で発表する。  

概ね次のような順で授業を進めるが、受講者の顔ぶれにより若干の入れ替えがあり得る。

前期:
・第1回目~第2回目:話しことばの文法
・第3回目~第4回目:Ein Telefongespraech
・第5回目~第6回目:Der kaputte Staubsauger
・第7回目~第8回目:Ein Autounfall
・第9回目~第10回目:Der Autokauf
・第11回目~第12回目:Der Urlaub wird geplant
・第13回目~第14回目:Ein Vertreter kommt
・第15回目:まとめと補足 

後期:
・第1回目~第2回目:Das Auto und die Buerokratie
・第3回目~第4回目:Zimmersorgen
・第5回目~第6回目:Ein zu enges Sommerkleid
・第7回目~第8回目:Mein Mann kommt immer so Hause
・第9回目~第10回目:Ein netter Verkaeufer
・第11回目~第12回目:Per Autostop nach Paris
・第13回目~第14回目:Beim Arzt
・第15回目:まとめと補足
 

この音声テキストにはわざとわかりにくくしてある部分もある(例えば騒音の中での会話)。テキストが文字化された後でも理解できない部分が生じる。これまでの授業で勉強した文法とは異なった文法も散見される。自然会話とはそういうものだ。だから、完璧な理解を目指さないで全体をつかむことが重要。そして、理解できなかった部分に関しては「何故理解できなかったか」を分析してもらいたい。